嫌なことがあった時。
未来が見えなくなった時。
不安でどうしようもない時。
この世の中に自分のことを理解してくれる人間なんて1人も居ないと感じて、布団にもぐったあの日。
「頑張って」「応援しているよ」
そんな言葉すら、軽薄な綺麗事のセリフに聞こえた。
求めてもいないアドバイス、社会を上手く渡る処世術。
違う、違う、違う!
私が欲しいのはそんな言葉じゃない。
私が欲しかったのは。
私が欲しかったのは。
「あなたは1人じゃない。わたしも同じだよ」
と背中をさすりながら、泣くのを許してくれる人だった。
他に何もしてくれなくたっていい。
それだけで良かったのに。
人間には言葉以前に、受け取って欲しいものがある。
それは自分だ。自分の感情だ。自分の存在だ。
それが無ければ綺麗な言葉は紡げない。
それが無ければ上手になんて生きていけるわけがない。
「あなたは1人じゃない。何もしてあげられないけど、そばにいるから」
そう差し伸べられた手をとれば、未来は開くのかもしれない。
そこに綺麗事も応援も要らない。言葉なんて要らない。
ただ、そばにいてくれればいい。何も言わなくても、そこにいることを許してくれれば、それでいい。
そんな人があなたにもきっといる。
あなたは1人じゃない。
また、櫻坂に救ってもらってしまいました。
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