櫻坂のカギは九州にあるかもしれない

櫻坂のカギは九州にあるかもしれない 分析系記事

アルバムの売上データが公開され、ライトファンの減少が示唆される結果となっていました。これは以前から私が書いてきた傾向と一致します。

では、新規ファンを増やすにはどうしたらいいのか。私が使えるデータは非常に限られていますが、「地域」という区切りで分析してみるとカギとして「九州」が浮かび上がってきました。というわけで、今回はそんな話。

ライトファンの減少

Twitterにもあげましたが、櫻坂の目下の課題はライトファンの減少です。

ライトファンの減少を示唆するデータとして、シングルやアルバムにおける「初日以外の初週データ」があります。

コアファンはミーグリをしたりする都合上、予約になっている人が多く、その購入の多くは初日データに反映されていると考えられます。また、直に買うにしても初日に勇んで買いに行く人はかなりファン度が高いと考えられるでしょう。

一方、2日目以降に買う人はファン度がやや下がり、1枚だけ買うといった購買行動をする可能性が高いように想像されます。したがって、私は2日目以降の「積上げ」はライトファンに左右されるという仮説を持っています。

というわけで、アルバムの2日目以降の積上げを比較してみましょう。

欅1st(真っ白)はずぬけているとして、問題は欅ベスト(永遠より長い一瞬)との比較です。

以前ブログで書いたように、櫻坂のコアファンは欅坂の末期を基本的に引き継いでいる可能性が高いです。

実際、コアファンの動向に左右されやすいであろう初日データは以下でした。

2000枚ほど櫻坂1st(As you know?)が上回っていますが、ベストではミーグリもありませんでしたし、まあほぼ横ばいと言って良いでしょう。

つまり、コアファンはやはり引き継いでいる、あるいは大きな増減が起こっていないことが示唆されるわけです。

ですが、2日目以降の積み上げでは欅ベストが大きくリードしています。

(グラフ再掲)

これはやはりライトファンの減少を意味しているのではないかと感じます。

もう1つ、シングルでも同様の分析をしてみましょう。なお、上記も含め、数字はオリコンです。

緩やかではありますが、やはり減少傾向にあります。

ここから、櫻坂のライトファンの減少は実際に起こっているのではないかと推察することが可能です。

要因としては、メンバーの卒業によって離脱者が増えており、それをカバーするだけの新規ファンの流入が起きていないこと、ライトファン(音楽好き)はCD不要でサブスクで十分になっているといったことが考えられます。

問題はこれをどのように解消すれば良いのか? といったところです。

なお、ファンの中にはそんなのは運営の仕事だろうという人もいるでしょうが、私は元来コンセプトファンです(今はファンであるとは名乗っていませんが)。したがって、どのようにマネジメントしていくのかも含めて楽しんでいるので、これもまた私なりの櫻坂の楽しみ方なのです。

STP分析

マーケティングの世界では新規顧客の開拓に「STP分析」というのが使われることがあるようです。

STP分析は「セグメント」「ターゲティング」「ポジショニング」を分析することによって、どの層に何をするかを決め、新規顧客の獲得を狙うという手法です。

これをやるには色々なデータが必要ですが、あいにく私はただの一般人ですので、公開されているデータしか持ち合わせていません。なので、十分な分析は不可能です。

しかしながら、少ないデータで似たようなことはできないだろうかと考えると、「セグメント」のうち「地理」による分析は可能かもしれないと考え付きました。

というのも、私大好きGoogleトレンドには「都道府県別インタレスト」を見ることができる機能があるためです。

というわけで、ここからはGoogleトレンドのデータを用いながら考えてみます。

櫻坂の強みはどの地域にあるか?

まず、櫻坂が改名してから現在までの期間で、その都道府県内での櫻坂46関連のYoutube検索率が高かった都道府県はどこなのか見てみましょう。

櫻坂46・検索率ベスト10(検索数ではない)

1位 山梨県
2位 東京都
3位 神奈川県
4位 長崎県
5位 千葉県
6位 香川県
7位 埼玉県
8位 群馬県
9位 富山県
10位 大分県

山梨は日向坂も同様の傾向なので、コニファーフォレストがあることが影響しているものと思われます。したがって、山梨では一定の知名度があるかもしれません。

また、長崎県は欅時代にねるがいたことの影響で上位なのかもしれません。

これを同期間、乃木坂、日向坂でも調べ、ベスト20を出し、重複を除いて各グループが特有に持っている人気度高めと思われる都道府県をプロットしたのが以下の地図です。

ピンクが櫻坂、水色が日向坂、紫が乃木坂、灰色は重複

櫻坂が強みとして持っている都道府県は、東から茨城、三重、大分、宮崎、佐賀、長崎です。

茨城はWワタナベ、三重は幸阪ちゃんがいることが影響している可能性があります。そして、面白いことになぜか九州に強いのです。

理由は良く分かりません(笑)宮崎はまつりちゃんがいるので分かりますが、大分、佐賀は何かあったか?という感じです。

ちなみに、注意してほしいのはこれはグループ別に調べているデータで、3坂道同時に比較すると櫻坂はほぼすべての都道府県で最下位になっています。あくまで櫻坂の中で人気度が相対的に高い都道府県はどこかを調べたものです。

もう1つ、今度は3坂道での比較を同期間で行い、対日向坂、対乃木坂との差が相対的に小さい都道府県ベスト10をプロットしたのが以下の地図です。

これを見るとチャンスがありそうな都道府県がやはり九州・沖縄に集中していることが分かります。

例えば、大分は櫻坂20%・乃木坂58%・日向坂22%で、差がそれぞれ38ポイント、2ポイントです。これは差が小さいほうで、リソースの「選択と集中」をするならばこういう県を狙うと効率が良さそうなのです。

なお、唯一九州でランク外の福岡は与田ちゃんがいるからか、櫻坂に会長、るんちゃんを輩出しているものの苦戦気味です。全体的に乃木坂は大都市で強く、人口が多いところではよりシェアトップが強いということなのかもしれないなと思ったりしました。

ここから言えることは、

  • 九州は相対的には櫻坂が対日向坂・対乃木坂との差を縮めるチャンスが多そう
  • 九州出身者が櫻坂に多く(関、森田、松田、大園)、ローカルなお仕事でも獲得できるチャンスがありそう
  • ただし、九州はそもそもアイドル文化が弱いという可能性もある。

といったところです。

現状九州全県でもトップは乃木坂ですし、差は大きいのですが、日向坂とは競っている県が多く、上手くやれば九州での知名度上げることでファンを増やすことができるかもしれません。

まとめ

というわけで、櫻坂のライトファンの減少を食い止め、新しいファンを獲得するカギはもしかしたら「九州」にあるかもしれません!

九州でなんかイベントとかを企画したら、なんか色々面白いかもしれませんよ~。


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