今回はいつもねとらぼで欅坂46の記事を書いてくれるKikkaさんの紅白レポ記事について紹介します!
ケヤオタ称賛の紅白レポ
早速ですが、ケヤオタが「これは良い記事だ〜!」と叫んでいたのが以下の記事。
濃密な内容になっており、メンバーの動きや言動から見える性格なども捉えられています。
ここまでの内容をあげてくれているメディアは皆無なので、ほぼねとらぼさん一人勝ちです(笑)あとはモデルプレスさんの記事も評判が良いですね。
ねとらぼさんはハイブリッドメディア
ねとらぼさんはウェブメディアですが、どちらかというとキュレーションメディアに近いです。
いわゆる「まとめサイト」的なコンテンツ制作の仕方ですね。
しかしながら、通常の「まとめサイト」とは異なり、二次情報(ツイッターでトレンド入りなど)をきっかけにしながらも、それを単にまとめて羅列するだけではなく、一次情報に取材していることが多いのが特徴です。
特にKikkaさんはその傾向が顕著で、取材力はねとらぼさんの中でもトップクラスだと思います。
以下の記事なんかは新聞などのレベルの取材です。
こういうのは普通のまとめサイトではやってないし、そもそもできないようなことなので、非常に強い武器になっています。
私の印象では、ねとらぼさんはキュレーションメディアの手法に既存メディアの取材方法を取り入れた、ハイブリッドメディアを目指しているのかなと思ったりしています。
ちなみにKikkaさんは重度のケヤオタだと思われるので、記事中に「いやそれオタクしか分からんやろ」みたいな小ネタが仕込まれていることがあります。これを探すのも面白いです(笑)
真実は一つじゃないからこそ
芸能ニュースはセンセーショナルな内容だったり、スキャンダルな内容が多くなる傾向にあります。これは芸能ネタを、売上がネタと直結しているスポーツ紙や週刊誌がメインに扱っているためです。
今回の紅白も欅坂46に関しては、てちが倒れたとか倒れてないとか、リハのときに体調悪そうだったとかの内容が多かったですが、これは2年前の紅白で倒れたのがセンセーショナルだったので、その話題の再生産を狙ったものでしょう。
ところで、報道というのは「事実をきちんと報じること」と「それを解釈して体系付けて分かりやすく伝えること」の両輪で動いていると私は考えています。
このうち、事実を歪めるのは論外ですが、解釈の部分には曖昧な側面が多くあります。
例えば、インタビューをしても、文字数などの関係で要約、意訳せざるを得ない場合はあると思うんですよね。ですが、その要約や意訳を行った際に、話者の意図とは異なったものになってしまうことはあり得ます。これは一般の人のマスコミ批判のパターンの一つです。
これに対して、「要約なんかするからおかしなことになるんだ、全部垂れ流しにしろ!」と考えることもできますが、一次情報だけを羅列しても「長い、ムズイ、まとまりがない」になりがちで、誰も読まないでしょう。
ですので、分かりやすくする作業はやはり不可欠です。
したがって、先に書いたように「事実を歪めることなく、かつ解釈して分かりやすく伝える」というのが報道の根幹になると私は思うのです。
とはいえ、繰り返しになりますがこの解釈がくせもので、解釈はどうしても人によって異なってきます。人には必ずバイアスがあって、偏りが出てしまうからです。
このため、事実は一つしかなくても、真実は複数出てしまうのが世の常です。事実をどう解釈するかによって真実は変わってしまうので。
そういう人間社会の特性があり、しかもネット社会で情報が氾濫する中で、何を選ぶかは私たちに突きつけられている大きな課題です。
この選択基準に明確な正解はないと思うんですが、私個人としては「書き手に矜持(プライド)があるか」を重視するところがあります。このプライドというのは、先ほど書いた「事実を歪めることなく、かつ解釈して分かりやすく伝える」が難しいことを自覚しながらも、頑張っているかです。あとは社会正義とかそういう「きれいごと」に向き合っているかも重要です。
こういうプライドみたいなものは、文面から感じ取れることが多いですからね。
この意味でも、今回のKikkaさんの紅白レポは「読むに値する記事」だと思いました。なんかすごい上から目線ですが……。
プライドを持って行われている仕事ってかっこいいですよね〜。
さて、最後にこの曲を紹介して終わります。
PAPARAZZI*〜この物語はフィクションです〜(RAD WIMPS)
人をあざ笑うために何かを表現することを、私はしたくない。
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