「五月雨よ」のミーグリの第11次募集(最終)までが終わり、第10次までの完売枠数が分かりましたので、それが今までと比較してどうなのかをもとに、今回はコアファンの動向を探ってみたいと思います。
完売枠数
シングルによって最終募集までの回数が違うので、以降はすべてのデータが出そろっている第10次までの結果をもとに考えます。
なお、完売枠数に関しては、2ndのみ時間が1部90分で完売に必要な枚数が違い、条件が異なるため、データから除外します。
完売枠数
1st | 3rd | 4th |
739 | 652 | 641 |
こう見ると、だんだん完売枠数が減っているように見えます。
しかしながら、人数の違いを考慮しないわけにはいきません。1stは26人、3rdは25人、4thは23人の合計ですので、条件が異なります。そこで条件をあわせるため、1人あたりで見てみます。
完売枠数(1人あたり)
1st | 3rd | 4th |
28.4 | 26.1 | 27.9 |
1人あたりで見ると、4thは3rdを上回っており、悪くない数字であったことがうかがえます。
ただ、これだと2ndの状況が分かりません。
そこで、完売枠数から売上が確定した枚数を推定し、それを比較することにします。これの欠点は完売しないと枚数が計上されないため、非完売枠の売上が入らないことです。非完売枠の売上は私たちには分からないので、致し方ありません。また、落選枚数も分からないので計上されていません。
枚数推定は単純で、1枚当たりの秒数を10秒と仮定して、それが60分ないし90分で何枚分になるかで計算しています。厳密には色々誤差があると思いますが、分かりやすくするためにこのようにしています。
したがって、1st/3rd/4thは1部360枚、2ndは1部540枚で計算します。
結果はこう!
確定枚数(推定)
1st | 2nd | 3rd | 4th | |
合計枚数 | 266040 | 235980 | 234720 | 230760 |
一人あたり枚数 | 10232 | 9439 | 9389 | 10033 |
合計枚数に関しては右肩下がりになっていますが、卒業による人数減少の影響を除外した一人あたり枚数に直すと、4thは1st以来の1万枚越えを達成しています。
ミーグリの成績は当該シングルの評価というよりは、前作シングルの評価とその間の出来事を反映する傾向にあると考えられますので、3rdの評価と3rd~4th発売までの期間の活動がコアファンの増加につながっていると見て良いのではないかと考えます。
でも、こういう見方もあり得るかもしれません。
4thの売上増加は、理佐と葵ちゃんの卒業事前告知効果じゃないのか?
確かにその可能性もあります。というわけで、卒業生または卒業予定者の影響を除外して比較してみましょう。
現役メンバーのみでの結果
4thはCD売上に関しては初日・初動が過去最高でした。
しかし、これに関しては理佐の特別仕様限定盤の影響を指摘する声は少なくありません。
私もその影響は無視できないものだっただろうと考えています。
そこで、すでに卒業してしまったメンバー、そして卒業を予定している2人を除いたメンバーの結果を見ることで、卒業効果を除いたデータを得てみようと思います。
卒業生・予定者を除いた完売枠数
1st | 3rd | 4th | |
完売枠数 | 596 | 561 | 569 |
一人あたり 完売枠数 | 28.3 | 26.7 | 27.1 |
卒業生・予定者を除いた確定枚数(推定)
1st | 2nd | 3rd | 4th | |
確定枚数 | 214560 | 200340 | 201960 | 204840 |
一人あたり 確定枚数 | 10217 | 9540 | 9617 | 9754 |
前作増減比 | ― | 6.6%減 | 0.8%増 | 1.4%増 |
2ndでガクンと落ち込んでいますが、そのあとは上昇傾向にあります。
これは要するに今まで全完売していなかったメンバーが完売するようになったり、完売枠数が増えたりということが起きていることを意味します。
具体的には、3rd→4thで6人のメンバー(上村、尾関、井上、遠藤、関、増本)は結果が向上し、あとのメンバーもほとんど維持できていました。
すなわち、卒業生や今回の卒業事前告知の効果を除いても、コアファンの増加が見られている可能性が高いということです。
増え方はゆっくりではありますが、櫻坂のコアファンはちゃんと増えているというのが今の私の見立てです。
まとめ
まとめると、以下のようなことが言えます。
- 1人あたりの完売枠数は増加傾向にある
- 1人あたりの確定枚数(推定)も4thでは前作を上回っている
- 卒業生及び予定者2人を除いても、結果は上昇傾向にある
- したがって、櫻坂のコアファンは増加傾向にある
もちろん、理佐や葵ちゃんが卒業することでファンをやめてしまう人もいるでしょうし、「五月雨よ」では表題の毛色をガラッと変えてきたので、次回以降も増加傾向が続くかは分かりません。
でも、ファンの裾野自体は今のところ、ゆっくり広がってきていると思います。
もちろん、ライトファンへの広がりが強くないとかの課題はあると思いますが、そう悲観する状況でもないと私は考えています。
まあ、そう心配しなくても大丈夫なんじゃないでしょうか。
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