欅坂46のキャプテンは菅井友香(ゆっかー)です。ゆっかーはキャプテンなので色々と大変なんだろうなあと思うのですが、これは世の中の「中間管理職」と呼ばれる人と重なるところも多いんじゃないかと思います。
9thの延期をきっかけに、「うーん、やっぱりキャプテンは中間管理職だな」と改めて思いました。なので、今回は「キャプテンって何なんだろう?」ってことを書いてみます。
中間管理職とリーダーは違う
私はキャプテンは中間管理職だと考えています。メンバーと運営、あるいはファンとの間にたって、責任を負うという役割だからです。
時々、ゆっかーはキャプテンシー(リーダーシップ)が足りないのではと言われることもありますが(最近は減ったかな)、そもそも中間管理職にリーダーシップはいりません。
中間管理職の仕事はマネジメントだからです。
マネジメントとリーダーシップの違いとしては、実務を行うか、ビジョンを示すかの違いがあります。
何かの計画をつくり、それを実施し、問題が発生すればそれを解決する。そして、フィードバックを行いながら、組織をつくっていくのがマネジメントです。
逆にリーダーはビジョンを示して、変革を生んだり、メンバーを鼓舞する役割です。
言うなれば、組織を動かしていくのがリーダーであり、組織を維持していくのが中間管理職(マネージャー)の仕事というわけです。
キャプテンはマネージャーだ
で、組織を動かすのは実質的には運営です。また、変革を生むという意味でのリーダーはメンバー内にもいるでしょう。
これに対してキャプテンに求められているのは、運営やリーダーの要望をメンバーに落とし込み、メンバーをまとめて、組織立て、物事が上手く実行されるようにすることです。
これをするには、思いやりがあったり、人に寄り添う気持ちが必要です。「私が私が」では組織が空中分解してしまうからです。
私の推測では、こういう要素を勘案してゆっかーがキャプテンに選ばれたのだと思っています。
坂道テレビのキャプテン対談で、ゆっかーが欅坂は話し合いをたくさんするようにしていると言っていましたが、これもそういう場を設けないと気持ちを溜め込んでしまうメンバーが多いという課題を解決するための方策なんでしょう。まさにマネジメントです。
もう少し言うと、マネージャーの仕事は問題を起こさないことというよりは、問題解決とそのフィードバックをきちんと行うことにあるとも言えます。問題はどうしたって起きるものですからね。
だから、私はゆっかー(&あかねん)はマネージャーとして必死に役割を果たしていると思っています。まあ、ここ最近は問題続出でいろいろ大変なんだろうなとは思うんですけど。選抜・非選抜に分かれての活動も初めてで、フィードバックをしたり、改善策を練る暇もない、胃の痛い日々を過ごしているかもしれません。
中間管理職の辛いところ
ところで、マネージャーである中間管理職には最大の辛い役回りがあります。
それは現場責任者として、問題が起きたときに責任を取らなくてはいけないというところです。
ちなみに責任というと辞めるとかいうのを想像する人が多いかもしれませんが、ここで言っている責任は相応の言動を取るという意味です。
つまり、中間管理職は原因が上にあろうが、下にあろうが、まずいことが起これば謝らなくてはいけないポジションなのです。
だから、今回の9thの延期も欅坂における中間管理職(キャプテン)である、ゆっかーやあかねんが公に謝るということになってしまうのですね。
辛いよね……。この辺は、社会人なら分かる人が多いんじゃないでしょうか。
本当に謝るべき人は出てこないのが世の常というか。
キャプテンに自分を投影するという楽しみ方
まあ、長々書きましたが、キャプテン(副キャプテン)は、日々の仕事ができる限りスムーズに進行するように気を配り、グループを組織立たせていくことと、問題発生時にそれを謝罪し、解決することが大きな役割なのです。
なので、「謝らないで〜」というファンの気持ちはとてもよくわかりますが、一方で彼女たちが職責を全うしようとしている表れでもあるので、それはそれで受け止めてあげたいなと私は思っています。
そして、こういうキャプテンの大変さと自分を重ね合わせて、思いをはせるのも欅坂46の楽しみ方の1つかなと思います。アイドルはファン個々人の偶像であり、ロールモデルなので。ゆっかーやあかねんを応援することで、自分を応援することにもなるんじゃないかなと。
でも!
ゆっかーやあかねんには本当に無理はしないでほしいし、いっぱい人に頼ってほしいなと思います。中間管理職は枠組みを決めたり、変える権限がないので、できることには限界もありますからね。
それに、そのポジションだからしょうがないんだと言ってるだけでは進歩がないので、こんなことにならないように、より上部のマネジメントを行っている運営にはもっと頑張ってほしいと思います。(運営はリーダーとトップマネジメントの両方を組織として行う必要があります)
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