「欅って、書けない?」は本当につまらない?

「欅って、書けない?」は本当につまらない? コラム

今回は欅坂の冠番組である「欅って、書けない?」(けやかけ)についてです。

けやかけで検索すると、「欅って、書けない つまらない」と出てくることがあります。

どうも、けやかけはつまらないという話が多く出ているようなのです。しかし、これは本当にそうなのか。今回はそんなことについて書いてみようと思います。

ちなみに、私はけやかけは面白いと思って見ています。

何がつまらない?

ここでまず考えなくてはいけないのは、尺度(ものさし)についてです。

つまらないという感情が出てくるということは、逆の端には面白いという感情があるはずです。

したがって、つまらない、面白いという「面白さ」でけやかけは語られているということになります。つまり、尺度が「面白さ」だということです。

しかしながら、「面白さ」の定義もまた難しいものです。

辞書で「面白い」を調べると、大きく以下のように説明されています。

  • 興味深い
  • 笑いたくなる
  • 珍しい

(※ほかにもありますが、今回の記事では使えなさそうな意味なのでカット!)

このように一口に「面白い」と言っても、その中身は様々なのです。

で、けやかけがつまらないという人のツイートなどを見ているとなんとなく「笑いたくなる」という部分で「つまらない」と言っている感じがあります。

これはけやかけの後にやっている、「日向坂で会いましょう」(ひなあい)が「笑いたくなる」番組であるためではないかと思われます。

しかし、バラエティ番組というのは娯楽番組のことであり、イコールお笑い番組を指すわけではないので、笑いたくなる番組でないからダメなんだというのは、私から言わせるとかなり短絡的です。

例えば、マジックを披露する番組も括りとしてはバラエティです。でも、こういう番組にはあまり笑いは起きないでしょう。

確かに、現在のバラエティ番組ではお笑い要素が重視されている向きがあることは否めませんが、彼女たちはアイドルであってお笑い芸人ではありません。そこは履き違えるべきではないと思います。

では、ここからそれぞれの面白さについて、考えていきます!

笑いたくなる面白さ

そもそも、「笑いたくなる面白さとは何か?」という話なのですが、これは基本的に「ズレ」に起因します。

漫才のボケとツッコミが分かりやすいですが、ボケは「予定調和を破る」、ツッコミはそれを客に分かりやすくするという展開になっています。みんなが期待していることと、ボケ役が行う言動にズレを起こさせることで笑いを生み出しているわけです。

かつ、その予定調和破りは見ている人の共感に根ざしている必要があります。

いくらボケでも、奇天烈なことをやるだけでは面白くありません。

みなさんも経験ないですか?

張り切ってボケたら、大スベリしたこと。

これは予定調和を破れていないか、共感を呼ぶ内容ではないことが原因であることが多いです。

ひなあいが笑える面白さになっているのは、アイドルが芸人(オードリー)をこれでもかというぐらいにイジるためです(予定調和破り)。また、被せボケなどのテクニック(予定調和破り)も何故かあるので、笑える番組になっています。さらに、ボケというよりイジりなので、視聴者の共感を呼びやすくなっています。

これは日向坂の大きな武器です。これはこれで存分に活かしていけばいいと思います!

あと、ひなあいの場合はオードリー単体でも笑いが成立するので、笑いの切れ目がないというのも特徴ですかね。

一方、けやかけの場合、そういうシーンが多いわけではありません。澤部さんをイジることはたまにありますが、土田さんはイジれないでしょう(笑)

オードリーと違って、この二人は父と兄みたいな感じでメンバーを見守るようなスタンスなので、笑いになりにくいわけです。また、二人はコンビではないので、澤部&ツッチーだけでの笑いも起こりにくいです。土田さんも澤部さんも基本ボケじゃないですしね。

というか、そもそも欅坂のメンバーは人見知りで内気な傾向があるので、そういうイジりは得意ではありません。

この辺が原因で「つまらない」と言われてしまうことが多いと考えられます。

興味深い、珍しいという面白さ

しかし!

私はけやかけをつまらないとは思いません。もちろん笑えるシーンもあることも理由の一つですが、それよりもメンバーのことが知れることに面白みがあると思っています。

これは、興味深さや珍しさからくる面白さです。

例えば、なーこちゃんを掘り下げる企画では、なーこちゃんの数々の奇行が判明しました。
(コンタクト二枚重ねなど)

こういうのは、爆笑する面白さではありませんが、「ヤベー」という意味で面白いです。

ほかにも、楽屋隠し撮りでの理佐の「こぼしてんじゃねーよ」、もんちゃんの「完璧ちゃんでーす」、「バカは帰りまーす」などの素で出た名言は興味深さ+笑える面白さもありました。

通常の企画でも、メンバーがこういう表情をするんだ!とか、同じシチュエーションでも仕草が違うとか、そういうところに面白さを感じます。

まあ、こういうのはすごいファン目線ですけど(笑)

欅坂のメンバーは内気で、少しミステリアスな雰囲気があるので、逆に素が見えるような企画はとても魅力的に映ります。

なので、けやかけではお笑い系企画(ガヤが必要とか大喜利とか)よりも、ロケや身体を動かす企画、メンバーだけで話させる企画などのほうが良いんじゃないかと思ったりします。そのほうが素が見えますからね〜。
(いわゆるドキュメンタルバラエティ)

餅は餅屋よ

個人はもちろん、グループや組織には得意分野と苦手な分野というのがあります。

どれも得意というのは理想ですが、なかなかそうはいかないでしょう。

であれば、私は得意分野を伸ばすべきだと思います。

苦手分野は頑張っても平均レベルまでしか伸ばせないからです。

受験のように総合力が問われるなら別ですが、芸能界などは多少苦手分野があっても得意分野が突き抜けていればOKです。

欅坂には「かっこいい」「ミステリアス」というイメージがありますから、それを逆手に取って「でもこんな可愛い一面もあるよ」というのを見せれば良いんじゃないかと思います。もちろん、お笑いが得意なメンバーはそこを伸ばしていけばいいですよ〜。

お笑い系は日向坂に任せましょう(笑)

バラエティはお笑いが全てではないから、大丈夫!

さあみんな、欅坂をかけあがれ!