何か、あるいは誰かを好きになって、ハマることは人生を豊かにするという意味で大事なことですが、一方でその程度がひどくなってくると、いろいろと問題が起こってきます。
例えば、私やこれを読む人がきっとハマっているであろう欅坂。欅坂に限らずアイドルと言っても良いですが、これはエンターテインメント、要は娯楽です。楽しむためにあります。それなのに、それで気落ちしてしまったり、イライラしてしまったりするのって、よく考えるとちょっとおかしいじゃないですか。アイドル達はそんなことのために私たちの前に立っているわけじゃないのに。
というわけで、今回は「それって依存かもしれないよ?」というチェックと、依存っぽいかもと思ったときにしたほうがいいことを考えてみました。
ハマると依存の違い
ハマると依存は程度の問題で、最高レベルのいわゆる「依存症」は生活に支障が出るレベルのことを言います。ここまでいってしまっていると、自分でどうにかできる状態ではないので、病院などの力を借りる必要があります。
ほとんどの人はここまではいってないと思いますが、依存症予備軍のようになる可能性は誰しもあります。
ポイントは、「自分で欲求や気持ちをコントロールできるか?」です。
例えば、「今日は楽しむぞ!」という日に思う存分楽しむ分には問題ありません。でも、「本当はだめだけど、ついつい……」みたいになってくると依存に近くなってきます。
自分で物事の距離感をコントロールできないと、いろいろ問題が起こってくるわけですね。これが恋愛関係などで起こると、ストーカーとかになってしまうわけです。
アイドルとの関係は「共依存」に近い
ここからは特にアイドルとの関係に注目していきたいと思います。
アイドル、特に女性アイドルとファンの関係は依存の中でも「共依存」に近いです。
「共依存」というのは、「依存者に必要とされることに存在価値を見出し過ぎている状態」です。
人に頼られることは嬉しいわけですけど、それが行き過ぎて、頼られることが自分の存在価値そのもののようになってしまうと、不健全な状態になります。
さて、ここでビジネスモデルを考えてみましょう。アイドルビジネスはファンに依存していますよね。ファンにお金を落としてもらわなければ、ビジネスが成立しないのでこれは当たり前です。というか、どんなビジネスでも顧客に依存している側面があります。
しかし、アイドルはアイドル本人の人格がコンテンツのようになっているという特殊性があります。このため、ファンとの関係がパーソナルなものになりやすいです。疑似恋愛、疑似親子のような感じです。(私は欅坂に関しては疑似親子的です)
このため、恋人同士や親子などに見られやすい共依存が、アイドルとファンの間でも発生しやすいです。
要は、そのアイドルのために何でもしてあげたいという感じですね。
自分の身の丈を超えた金額を使ってしまったりするのが典型的です。また、アイドルの場合、自分だけを見てくれるわけではないですよね。そうなると、より親密になることを目指して、行動がエスカレートしやすいという面もあります。(それをビジネスとして展開しているアイドル産業にも問題があると思いますが…)
これが別のかたちで出てくると、「支配」のようになってきます。自分の思っていない方向にいくと頼られなくなってしまい、自分の存在意義がゆらぐかもしれないという恐れが出てくるためです。
具体的には「こういう風にするべきだ」と指図をしたくなってきます。少なくとも「どうして○○しないんだろう」「どうしてそんなことをしちゃうの?」とイライラしてきます。
本人としては「自分の言うとおりにしていれば、大丈夫!守ってあげる!」的な感じなんですが、相手からするといやいや…となってきます。アイドルの場合は依存といってもビジネスですので、ここまでくると、もはや厄介な人になってしまいます。
さらに「なんで自分の言うとおりにしないんだ。そんなんだと応援しないぞ」みたいになってくるとただの支配から、一種の暴力性すら出てきます。これ軽い恐喝ですからね。
このように、アイドルとの関係はファン側の一方的な共依存になる可能性があるわけです。
だから、好きになることはいいんですが、過度にならないよう常に注意を払っておく必要があります。
依存気味?チェック
以下のサイトのチェックリストは共依存カップルのものですが、これの「恋人」や「彼」をアイドルとか自分の好きなものに言い換えてみると、自分が依存気味かもしれないという気づきになるかもしれません。
依存気味?と思ったら
「あれ?もしかして、自分って依存気味?」と思ったら、
- 自分優先にする(アイドルにまわしていたお金をあえて自分のために使うとか)
- 一度距離をとる
- 自分の立ち位置を見守りポジションに変えていく
などのことを試してみるとよいと思います。
また、依存気味になってしまうのは、日常生活で強いストレスがあったりするのが原因のこともあるので、そちらを軽くするほうを考えてもいいと思います。
えらそうに書いてますが、私も依存気味になることがあるので、この記事には自戒もこめています。
とりあえず、好きなはずのアイドルを見てイライラしたり、気落ちしてしまったりしているのは、健全な状態とは言えないので、そういうときは一歩立ち止まって自分の今の状態を振り返ってみることをおすすめします。
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