私がプロデューサーなら欅をどうするか?~味方というアイドル像~

私がプロデューサーなら欅をどうするか~味方というアイドル像~ コラム

先日から運営のやり方には不安だということを書いたりしているんですけど、じゃあどうするのがいいと思っているのかというのが無いのも面白くないので、今回はそういうことを書いてみようと思います。

実際の音楽産業やエンターテインメント産業については詳しくないので、現実味はとりあえず置いておきます(笑)

ちょっと長いので、結論だけ知りたい方は「6.それぞれの役割」だけでもOKです(笑)

今の問題

なぜ欅坂が改名に至ったのか。いくつか理由はあるんでしょうが、それについて語られている情報が少なすぎるので、想像するしかない状態です。

いくつか考えられる理由としては以下のようなものがあげられるのではないでしょうか。

  • 従来の「反抗」というイメージが強すぎる
  • 平手無しのパフォーマンスに限界がある
    (私はそうは思っていませんが…)
  • 欅坂の色が強いがゆえに、秋元氏が欅坂に曲を安定的に提供できない
  • 「秋元系アイドル」のセオリーを無視した活動

これらのことが複合的に絡んでいるのだと思います。なお、一部で卒業生のあれこれが影響しているのではないかというものもありましたが、時系列的にその可能性は低いと思います。卒業生の影響だとすると、あまりに短期間での決定になります。メンバーの反応などを見るに、もう少し前から話は出ていたのではないかという気がします。

新しいブランドをつくるなら、これらの課題を1つずつ解決していく必要があります。

イメージ刷新

欅坂のイメージは「反抗」、「主張」などとんがっているものが多いと思われます。あと、かっこいい、クールなどもありますかね。

これらは大きな武器でもありますが、欅坂のメンバーのパーソナリティからすると少し無理をする必要がある部分もあります。全般的に欅坂のメンバーは人見知り、大人しい、優しいという子が多く、あまり大人に主張するようなタイプではありません。

また、エッジが効きすぎていて、暗い・怖いというイメージを持たれている可能性もあります。実際、黒い羊などは振り付けがかなり怖いです。指差しとか。私は好きですけどね。

これらをどう変えるか。

私は何もかもを白紙にしてやるべきだとは思いません。活かせるところは活かすべきだと思います。また、メンバーがあまり無理をせず、個性を活かせるようなプラットフォームであるべきだとも思います。

また、キャプテンであるゆっかーが大らかな人なので、グループ全体には穏やかな雰囲気もあります。

ですので、今までの「自分らしさの訴求」を活かしながらも、従来の鼓舞をするようなスタンスではなく、「自分らしさを受け入れる」という柔らかいイメージにしていくのがいいんじゃないでしょうか。

つまり、新グループはファンがほっとできて、自分は受け入れられている、生きていていいんだと思わせる「味方」としてブランディングしていくということです。

引っ張っていくのではなく、ファンに寄り添いながら、味方として一緒に頑張っていくような新しいアイドル像を打ち出すべきだと私は思います。

「あなたの味方」をキーフレーズにしたアイドル。どうでしょう?

パフォーマンス

パフォーマンスは今まで、欅坂最大の武器でした。それはこれからも生かしていくべきだと思います。

欅坂のパフォーマンスやライブがほかと少し違うのは、単なる楽曲披露ではなく、1つの作品となっているところです。だから、何度も見たいと思える。

このパフォーマンスやライブ=作品というスタンスは変わらずにやっていきたいところです。

ただ、今までのようなバキバキのダンスではイメージと合わないところもあるので、その辺は調整が必要かもしれません。

また、作品という意味では、ライブを演劇風にするというのもアリではないでしょうか。

楽曲はストーリーと並行して披露されていく。そのストーリーは誰かが救われていくさまを示すようなものにして、新グループの「味方」というイメージに沿ったものにする。

TAKAHIRO先生はこういうストーリーに合わせた振り付けを得意としているので、今後もTAKAHIRO先生に演出はやってほしいですね。

天ちゃんやまつりちゃんがドラマをやってみたいと言っていたので、ライブでお芝居も絡めながらやったら面白いと思うのですよ。

この前の配信ライブもある程度ストーリーになっているところもあるので、ああいう演出をより強くしていくのがいいんじゃないかと思います。

楽曲の幅

秋元氏は途中からてちに当てたような曲を多く書いており、その辺が欅坂の現在の停滞をもたらしている1つの要因だと思います。

そもそも彼はアイドルのプロデュースを大量にやっていて、1つのグループに集中してやるというのは無理です。それゆえ、てちのいない欅坂にモチベーションが上がらないというのもあるんじゃないでしょうか。

そのため、コンセプト・ブランドイメージをもう少し広げておくのは一つの手です。そこでも「味方」というコンセプトは有効に機能するのではないかと思います。そこまで限定されないですからね。

また、分かりやすく人に共感してもらうという意味ではストーリーチックな歌詞にしてもいいかもしれません。

アイドルの部分

秋元系アイドルの特徴は、メンバーやグループに起こる悲喜こもごもをドキュメンタリーとして演出し、それを見せ、メンバーが成長していくさまをファンに提供するというものがあります。

そのため、ときに過酷なことをやらせることもあります。

しかし、欅坂はそういうものと相性が良いとは言えず、全般的にマイルドでした。途中経過を見せるということもあまりせず、成果物でファンをつくってきました。これは秋元系では稀有です。

問題はこれをどうするかですが、私はこのアイドルアイドルしない部分は大きな強みで、差別化できるポイントなので捨てるべきではないと思っています。

「人を不当に笑いものにしない」「不平等で笑いを取らない」「いじりは控えめに」というのは、バラエティーとしては面白みを減らしてしまう部分もありますが、「味方」という部分では使えます。

人の味方を標榜しながら、強いいじりをやるというのはある意味矛盾だからです。これは今までもそういうところがありましたが、思い切ってお笑いバラエティー要素は切ってもいいと思います。

ブランディングで重要なのは、コンセプトに沿ってすべてを配置することです。コンセプトに沿わないものをやるべきではありません。今の欅の一つの課題はコンセプトがあいまいなことです。

とはいえ、広報の意味でまったく番組をやらないわけにはいかないので、今までの番組フォーマットから外して、欅坂(新)がファンの応援団になるような番組にするというのがいいかもしれません。一般の人に応募してもらって、そこにメンバー数人が行き、悩みや不安を聞き、内容によってはお手伝いなんかもしながら、最後にパフォーマンスをしてエールを送る……みたいな。とにかく新グループの「味方」というコンセプトを浸透させるのです。

また、今までのフォーマット(けやかけ)は、メンバーの魅力を引き出すという意味では重要なので、けやみみのようなファンクラブコンテンツ・配信サービスでの配信などのかたちで残してはどうでしょうか。かなり大胆な施策ですが。ファンは喜びますし、興味を持った人を固定ファンにすることができるかもしれません。

握手会も「お話し会」のようにして、握手券を抽選券に変えて、多めにメンバーと話せるようにしていくといいのかなと思います。(昨今の社会情勢も利用しましょう)

それぞれの役割

コンセプト

あなたの味方

グループ名や色もこれに沿ったものにする。柔らかい、ほっとする、味方というイメージに合ったもの。コンセプトの支障になるようであれば、坂道でなくてもよい。

楽曲・パフォーマンス

苦しい、つらい、前に進みたい、今の自分を受け入れてほしいという人が見聞きして、「この人たちは自分の味方だ」と思える楽曲の披露、パフォーマンスを行う。

カップリング曲はある程度自由で良い。

ライブ

ライブはコンセプトを「作品」として強く打ちだす場として設定する。

演劇の手法などを取り入れながら、より「味方であること」を感じてもらう。

ただし、共和国にあたるような純粋に楽しむライブも用意する。

握手会・お話会

ファンがメンバーに自分のことを相談したり、背中を押してもらえるような場にすることを目指す。

冠番組

応援番組(地上波)

ファンのことをメンバー数人で応援するロケ中心番組。ジャンルとしては感動系になると良いかも。

狙いは「味方」というコンセプトを浸透させること。

指標として単純な盛り上がりを示すツイート数を使わず、好感度などを意識する。

バラエティーフォーマット(現・けやかけ)

地上波ではなく、ファンクラブや配信系サービスで配信。基本的に今と同じで良い。MCなども変えない。(1週間はYoutubeで無料<広告あり>で見れるとかだとなお良し)

メンバー個々人の魅力を引き出して見せるのが目的。メンバーにファンをつける役割を果たさせる。

基本的にコンセプト→メンバー別ファンという流れでファンをつけるようにする。

ラジオ(現・こち星)

パーソナリティは現在のままおぜちゃん。ただし、メンバーが増え、全員が出るのに時間がかかるようになっているので、1回あたりパートナー2名に増員。

ラジオは「味方」という部分を出しやすいメディアなので、それを軸にした企画にする。

ラジオ(ゆうがたパラダイス)

続投させてもらえるなら、この番組は変えない。日向坂も出るので、フォーマットをいじれないし、金田さんがメンバーの魅力を引き出してくれるので、TVのバラエティーフォーマットと同じ扱いとする。

その他レギュラー

特に変更なし。

その他

メンバーの個性が活きるような活動もサポートしていく。

グループがそれぞれの個性がかけ合わさった場として機能するようにして、それぞれのメンバーが自分の持ち味を活かせるように外仕事などを割り振っていく。

おわりに

妄想を垂れ流してみましたが、どうでしょうか(笑)

こういうのは楽しいですねw

きっと私の思うようにはならないでしょうが、みんなが活動しやすく、かつファンも嬉しいという、新しいアイドル像を打ち出してほしいです。

真似事じゃつまらない。

欅坂の資産はそこにあるんじゃないでしょうか。


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