独り歩きする「全員が輝くグループ」というワード

独り歩きする「全員が輝くグループ」というワード ブログ

昨日、アルバムのジャケ写が発表になりました。

それっぽかったので可能性は高いと思っていましたが、シングルに引き続きOSRINさん演出でしたね。

素晴らしい。

しかしながら、ファン界隈では全員が写っていないことに一部でハレーションが起きていました。

私自身は全員写ってなきゃいけないとは思ってないので、首をひねってましたが、そこで出てきていたワードが「全員が輝くグループなんじゃないの?」というものでした。

確かに櫻坂は「全員が輝くように」というのを意識して活動しているグループではあります。

ですが、このワードが独り歩きしているように私には思えます。

輝くとは形式的平等ではない

そもそも輝くとは何なのか?

私の解釈では、そのメンバーが自分の個性を活かして、自分も嬉しく、グループのためにもなっていて、ファンも嬉しいというものだと思っています。

だから、センターに立つとか、ポジションが前になるとか、表題に選ばれるとかいうのはその現れ方の一つに過ぎないと考えています。それぞれには役割があって、それぞれがグループに不可欠なピースなのですから。

今回のジャケットに写ってる、写ってないとかはこれと同じような話でしょう。というか、裏にいるかもしれないわけだし、言うにしても少し待っとけよ、この○○(お下品なので自粛)とは思いましたが。

まあそれはいいとして、要するに、全員が同じことをするのが輝くという言葉の意味ではないと私は思っているのです。

「全員で」=「形式的平等」じゃないんじゃないの?ということです。

これはBACKS LIVEのときにも似たようなことを書いています。(あなたも私も3列目)

3列目だから、表題メンバーじゃないから可哀想だみたいなニュアンスを感じると、もう腹が立って仕方なかったのです。そんな相対的な、表面的なものばっか見るなよって。

かけがえのないメンバーなんだから、ちゃんとその子の絶対的な部分を見てやれよと。

怒ってても怒ってないようにブログでは書いてきたつもりですが、当時は腸が煮えくり返っていました。

推しがいるファンの役割

センターではない、ポジションが後ろだ、表題曲メンバーではない。

「だから、私はだめなんだ」

そんなことメンバーに思わせないようにファンはしなくてはいけないのでは?とも思います。

あなたはこんなところがいいところだよ。あなたはグループのために貢献できてるよ。

そういう言葉でメンバーを支えてあげるのが推しメンを持っているファンなんじゃないのかと私は思っています。

そのメンバーをずっと見て、支えてあげられるのは、そのメンバーのファンしかいないのですから。

相対的な順位などで右往左往していたら、メンバーだって、ファンを悲しませてしまったと思うでしょう。そういう書き方をするメンバーもいるので、いつも私は悲しい思いをしています。

全員で輝くとは?

じゃあ、私は全員で輝くを何だと思っているのか。

私にとってこの言葉は、「全員が自分の個性を活かしながら、グループとして一つの作品を作り上げること」だと解釈しています。

チームや組織、グループというのは、異なる人たちを集めることで、化学反応を起こしたり、役割分担をすることで一人ではできないことをするために本来は存在しているはずです。

私はコンセプト推しですから、あるメンバーだけが活躍してればOKというスタンスを取りませんし、メンバー第一でもない。

だからといって、滅私奉公をしろなんてことではなくて、そのメンバーの個性を活かして、夢を持って楽しんで活動してほしいと思っています。

それが結果的にグループとして見たときに、一つの大きな作品の不可欠なピースになることにつながるからです。

どのピースも対等に必要で、そこに優劣は存在しない。

目立つ、目立たないはあるでしょうが、目立たない役割ほど重要だったりもするじゃないですか。世の中。

目立つことが、写ることが輝くことなんじゃない。グループの中で役割を持って、不可欠な一人ひとりになることが輝くということなんだと私は考えています。

だから、何かにいるとかいないとかの表面的なことじゃなくて、あなたがいてくれて良かったと伝えることのほうがよほど重要なんじゃないでしょうか。

センターにしても、ポジションにしても、外仕事にしても、今回のようなジャケットにしても、時と場合によって必要となるメンバーは異なります。

個性を確立しておくことで、そのメンバーの必要なタイミングが分かりやすくなって、選ばれやすくもなるわけですから、個性に自信を持ってもらうことはとても重要です。運営は案外ファンのそういう発見を重視していると思います。れなぁのぶりっ子だって、もとはファンが言い出したことなのですから。

そういう自信を持ってもらうためにも、特定のメンバーのファンは、もっとちゃんと、表面的なことじゃなくて、そのメンバーを見てあげて、存在の大切さや絶対的な価値を伝え続けてあげるべきなんじゃないかと思うのです。

今回は、いるとかいないとかの表面的なことで変に盛り上がったフシがあって、とても残念に思いました。

笑顔が云々への感想も表面的だと思いますし…。まあ、私はベースがアイドルファンではないので、見ているポイントが違うのでしょうけど。最近ほとんどアイドルファンへのアンチみたいになってるという(笑)はたから見れば同じ穴のムジナなんですけどね。

でも本当の意味でグループの未来のことを考えているようなファンが少なくて、内輪の従来型のアイドルオタク話ばかりになっているのは好ましい状態ではないと感じています。これは私がずっと危惧していたことです。

冷静に見て、櫻坂はいわゆるアイドルオタクではない人たちにもたくさん支えられるようなグループにならないと埋没してしまう可能性が高いです。櫻坂の特色はそこにあるのだから。

同時に櫻坂はアイドル界隈の外にファンの裾野を広げることができるグループであるはずだと私は考えています。(元々私もそういう存在から欅坂を好きになっている)

もっと外へ、クリエイターに面白がってもらえる開かれたグループであり続けるためにも、運営には日和らず、堂々と、この路線を続けていってほしいです。

OSRINさんには、これからも櫻坂のアートワークに関わってほしいです。怪物がその牙をむく、その日まで。


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