2019年12月27日にテレビ朝日系で放送された「Mステウルトラ SUPER LIVE」での欅坂46の披露曲や出演メンバー、感想です。
披露曲
16時台
黒い羊
(作詞 秋元康・作曲 ナスカ)
21時台
角を曲がる
(作詞 秋元康・作曲 ナスカ)
※平手友梨奈名のソロ曲
出演メンバー
黒い羊
※今回は特別演出でしたのでフォーメーション別には書きません。(F)はフロント、(C)はセンターです。また、★はオリジナルにはいないメンバーです。
石森虹花(F)、上村莉菜、尾関梨香、小池美波(F)、小林由依(F)、齋藤冬優花、佐藤詩織(F)、菅井友香、長沢菜々香、土生瑞穂、原田葵★、平手友梨奈(C)、守屋茜、渡辺梨加、渡邉理佐、田村保乃★、松田里奈★
(オリジナルメンバーのうち、織田、鈴本は未出演・長濱は卒業)
角を曲がる
平手友梨奈(ソロ)
演出・カメラワーク
黒い羊
今回は通常のテレビ用パフォーマンスとは異なり、MVに近い演出がとられていました。
1番・平手が階段を下りながらメンバーと向き合う
階段1:小林→石森→小池→佐藤
石森はやや拒絶ぎみ、小池、佐藤は突き放すようなしぐさ。小林にはそれがないのが伏線的。
踊り場:理佐→菅井
理佐とは触れない。菅井とのダンスは、横で原田&守屋が同じ振りのダンス。後ろには長沢と上村。
階段2:梨加→土生
梨加は横に立って平手を指指す。土生は平手の前に立つが、平手はそれをゆっくりどかす。
大人数ダンス1(サビの振り。ここは通常と基本的に同じ振り)
1列目:小林、石森、平手、小池、佐藤
2列目:理佐
3列目:田村、松田、尾関、齊藤
階段の下で平手を指さしながら迎えて、踊る。
踊り終わると全員が走り出す
2番A’メロ・走りながらステージへ
走りながら平手がメンバーを抱きしめようとするが拒絶される
小池→佐藤→小林→石森
廊下で横に立ち並ぶメンバーを横目に進む
平手の後ろから、長沢・上村/佐藤が進んでくる
「同じ色に染まりたくないんだ~♪」で守屋に触れる。
梨加が前から現れて、平手の目の前に手のひらをかざす。平手はそれをゆっくりどかす。
平手と梨加をしり目に、数人を残して、メンバーは中心ステージに向かい、列をつくって歩く。
中心ステージ
2番B’メロ(人生の大半は~♪)
土生、守屋、菅井のダンスが抜かれる
全員がそろって、平手以外が円形に
その真ん中に平手が入り、ヒガンバナをかかげる
「僕のせいだ♪」で、ヒガンバナを前に投げ、平手以外は両手をあげ、のけぞりながら倒れ込んでいく(このあたりの演出は坂道テレビとほぼ同様)
小林がヒガンバナを拾い、平手に手渡す。平手は戸惑いと驚きを持ったような表情でそれを受け取る。
ここでMVのようにブレイクが入り、伴奏が消える。息遣いだけが聞こえる。(2番のサビは省略されていました)
平手はヒガンバナを抱きしめる
大サビ
半円状に広がったメンバーに囲まれている平手。
抱きしめようとするが拒絶されて、はね飛ばされる
齊藤?→小池
小林を抱きしめ、小林もそれに応じるが、松田と守屋がそれをはがして、後ろに突き飛ばす。やってしまったという雰囲気になる小林。この拍子に平手の持っていたヒガンバナが平手の後方に飛んでしまう。
それを拾った土生はヒガンバナを投げ飛ばす。ヒガンバナを追いかける平手を小池が止め、突き飛ばす。飛んできたヒガンバナを拾った石森は、それを再び後方にたたきつける。
平手はそれを必死に追う。
平手が半円状のメンバーによる囲いから出て、ヒガンバナを拾いメンバーたちの外側を歩き出す。
メンバーはフォーメーションを組んでダンス。
※ここのフォーメーションは後で確認します。暗くて分かりにくくて…すみません。通常フォーメーションとは関係ないように見受けられました。
ステージ後方にある一段高いステージに登ろうとする平手。それを指さすメンバー。小林だけが前に出ていって、平手を連れ戻すように下ろす。
「自らの真実を捨て~♪」は平手と小林のダンス(通常のTVパフォーマンスと同様)
平手と小林が抱きしめあったときに、平手はヒガンバナを小林にあずける。
そのまま平手は後方ステージへの階段を上がっていく。
後方ステージについた平手にスポットライトが当たる。同時に下のメンバーたちが指を下ろし、菅井が立ち尽くす小林に近づいていく。
菅井が優しい微笑みを浮かべて、小林を抱きしめる。ほかのメンバーもそれに寄り添う。
平手はスポットライトを浴びながら、羽が舞うステージの中心にたった一人で立ち続ける。その後ろ姿で終わる。
角を曲がる
基本的には東京ドームと同様の振りだと思われる(ドーム公演は見ていないので分からないが)。
設定は黒い羊の続きとなっており、黒い羊の最後にいたステージで角を曲がるMVの制服に着替えた平手がパフォーマンス。
歌詞は平手の直筆文字が使われていた。
感想
うーん、何と言ったらいいのか。もう、あれこれ言うような言葉が簡単には見つからないというか。そんなステージでした。単なるテレビ番組での楽曲披露ではなく、もはや1つの公演でした。
技術面とか、それぞれの表現にはいろいろとあったかもしれません。私はそういうのは詳しくないので、よく分からないです。そもそも、そういうものにあまり興味がありません。でも、何かを伝えようとした欅坂46のメンバー、演出を考えたであろうTAKAHIRO先生、「黒い羊」や「角を曲がる」の持つメッセージが一番映えるように企画を考えてくれたMステのスタッフさんたちの想いをとにかく感じました。
「黒い羊」や「角を曲がる」は重い曲なので、やっている最中の彼女たちは苦しそうです。とくに、てちはそうです。「角を曲がる」の途中で鼻をすすったり、最後に涙目になっていたのは、理由はわかりませんが、それだけ感情が高ぶっていたということでしょう。
それを「そんなに苦しまなくてもいいよ」と言ってあげたくなる気もしますが、同時に「苦しい」からこそ伝わるものがあるのかもしれないとも思います。今回のステージを見て涙を流せるような人は、きっとどこかで苦しんでいたり、辛いもやを抱えている人が多いんじゃないかと思うんです。それが彼女たちの「苦しさ」と共鳴しあうことで、ズシリとくるメッセージになっているのかもしれません。
良かったとか、悪かったとか、そんな次元で判断したくない。
きれいではない、ある意味でもやっとした、でも強い思いを自分なりに受け止めて、消化したいと思います。
ところで、黒い羊のTVパフォーマンスの最後は、いつもゆいぽん(と虹ちゃん)が立ち尽くして、てちを見送って終わります(虹ちゃんはいない場合あり)。それが今回はゆいぽんをゆっかーが抱きしめるというエンドになっていました。その代わり、てちはたった一人で、一段高いステージに登り、スポットライトを浴びていました。
まるで、死者が天に上るように。
普段のパフォーマンスはてち(黒い羊)がほかの人を受容しようともがき続け、時にいじめられ、それでもあきらめないことで、「僕はそれでも悪目立ちをする。さあ君はどうする?」とゆいぽん(白い羊のふりをする黒い羊)に問いかけをして終わるエンドだと思っています。
しかし、今回は他のメンバー(白い羊のはず)に抱きしめられます。これは他のメンバーも救われたということでしょうか。その代わりに、傷つき、悪目立ちするという業を背負い続けて、てち(黒い羊)は生きていくのか、それともそれがゆえに亡き者になってしまったのか。
解釈が難しいですね。でも、だからこその「角を曲がる」だったのかもしれません。もう、次のステージに進むんだと。
ともかく、テレビ披露でこれを超えるステージはきっともう二度と現れないでしょう。尺もありますし、こんなに欅坂46にフォーカスしてくれる機会はそうあるものではありません。
ホントに貴重なものを見させてもらったなと感じました。
もう何はともあれ、「ありがとう」の気持ちでいっぱいです。
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