先日のレコメン!で解禁された「カレイドスコープ」。
上村・原田・井上・武元・藤吉・森田の6人によるユニット曲で、メンバー的には156やバストラのユニットの系譜を引き継いでいる感じですね。
メロディーラインは確かにポップで、かわいらしい感じもありますが、歌詞は切ない部分もあって、私は好きです。なんか中毒性ありますよね(笑)
歌詞のポイント
簡単に言えば、片想いの曲ですが相手が別の人のことを好きになったことや自分の気持ちを「カレイドスコープ」、つまり「万華鏡」で例えているのがミソですね。
「人の気持ちはいつもカレイドスコープ」と出てきますが、これははっきりは現れないけど何となく分かってしまうというようなことを言いたいのかなと思います。
また、「瞳の奥キラキラ」→「ずっとそばにいたのに ここから見えなかった」と歌っているので主人公は好きな相手の目を見ていなかったんだと思います。
なんとなくずっとそばにいるもんだと思っていて、ある意味安心していたら、「あれ?」みたいな。
いやだ、切ないよ~。
生きるのも捨てたもんじゃない
こういう儚さや気持ちの分かりづらさは、欅坂の魅力の一つなのかなと思います。
欅坂に限らず女性アイドル自体が儚い存在ですし、人間関係も儚いものです。また、人の気持ちって都合よくいかないよねというのは普遍的です。
そういう「ああどうして上手くいかないんだろう?」という思いにある種の正解を与えようとしてきたのが今までの欅坂のメインのコンセプトだった気がしますが、この曲は正解を示したりはしていなくて「人の気持ちはいつもカレイドスコープ」と現実を受け入れるような感じで終わっています。ユニット曲なのでそこまで深く考えられていないかもしれませんが(笑)
メロディーが明るめなのもあって、「まあ悲しいこともあるけど、生きるのも捨てたもんじゃないんじゃない?」という読後感を味わえるような歌詞とメロディーの組み合わせだなあと思います。歌詞に出てくる万華鏡も何が見えているのかはよくわかんないんですけど、とりあえず綺麗じゃないですか。そういうところもポジティブな感想になる要因かも。
欅坂はずっと「自分らしく生きろ」「人のことは気にするな」というメッセージを出してきましたが、この曲ではそれがもう少しマイルドになって、「人のことも気にはなるけど、それもまた面白いかもね」というようなアプローチで「弱くてもいいんじゃない?」という希望を与えるような構図になっているような気がしました。
幻の9th構成曲はなんとなくこういう新しい形で希望を与えることを意図していたのかもしれないと感じる部分があります。
これが櫻坂につながるのかは分かりませんけどね。
というわけで、オタク特有の深読みを発動させた記事でした(笑)
妄想は楽しいぞ!
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