最近色々あった櫻坂オタク界隈ですが、私はマジョリティーの意見には賛同しかねる黒い羊状態で、「いやはや」と思っていました(笑)
で、そのうちの1つが「櫻坂に欅坂の曲をやってほしい」というものです。
私自身の思いを言えば、少なくとも今はやるべきではないと思います。
というか、将来にわたってもそうおいそれとやるものではないと考えています。
ただ、「やる日が来るか?」という質問には「来るだろう」と答えます。
今回はその辺りの話をします。
配信ライブ・ラストライブの涙の意味
まず、欅坂から櫻坂への改名というのは、ブランドの一新を狙ったものです。
けやき坂が日向坂になったのは、欅坂からの独立に際して、それをより明確にするという補助的な意味合いが強かったわけです。
しかし、欅坂から櫻坂への改名は、明らかにブランドイメージを変えようという意図を持ったものでした。
メンバーは同じなので本質は変わらないにしても、グループのイメージであったり、グループとしての在り方に変化を加えようとしたわけです。
だからこそ、改名発表時に「欅坂と前向きな”お別れ”をします」という言い方をゆっかーはしたし、ほかのメンバーのブログでも「だからその想いを私はそっと宝箱にしまおうと思います」(小林由依ブログ「涙を超えて☆彡」)というような言葉が出てくるわけです。
でなければ、配信ライブのときやラストライブのときに、なぜあんなにみんなが泣いていたのか説明がつきません。
ちょっとイメージ変えたいから「改名するだけなんです~」程度であんなに泣くわけがないじゃないですか。もう少なくとも当分は欅坂とは「訣別」をする。それだけの寂しさがあったから、ああいう場面があって、私たちにもそれが伝わってきていたわけで。
あの涙を見て、そしてラストライブの最後にノバフォをやって歩いてきた、覚悟を決めた顔を見て、そんな簡単に「欅坂の曲もやればいいじゃん」なんて口が裂けても私には言えません。
どれだけみんなが苦しい思いをして、あれを乗り越えて、櫻坂としてやっていくんだという覚悟を決めたのか。
そして、私たちも改名に対する抵抗を頑張って乗り越えて、今応援しているわけじゃないですか。もちろん、そうじゃない人もいるでしょうけど。
なので、「欅坂の曲もやればいいじゃん」は私からするとそういうメンバーやファンの「思い」を軽視しているように思えてしまうのです。
踏みにじるまでは言い過ぎかもしれませんが、思いが至っているようには思えません。
櫻坂の「生き様」
櫻坂は常に欅坂と相対的に見られる運命にあります。
欅坂っぽいよね、あるいは欅坂っぽくないよね。
これはきっと、グループにずっと付きまとう影です。
だからこそ、「欅坂を超えろ」というキャッチフレーズを運営は掲げたのでしょうし、もう一度グループをイチからつくって、日本を代表するようなアイドルグループになるんだとメンバーが語ったはずです。
私は楽曲に関しては欅坂を気にする必要はないし、だけども変えてはいけないところもあるよねと再三ブログで書いていますが、その大前提としては欅坂を土台にしながら、「櫻坂」としてイチからやっていくんだというものがあります。
そういう思いをみんなから感じたから、今もこうやって応援しているんです。
あえていばらの道を選んだんです。彼女たちは。
その覚悟を私は応援しています。
この辺の話を考えていて、私はつくづくコンセプト主義者なんだと思いましたが、コンセプトというのはもっとカッコイイ言い方をすれば「生き様」です。
欅坂に関しても、欅坂の「生き様」に惹かれたんです。
それは櫻坂に関しても、内容は少し違うかもしれないけど同じです。
なのに、ふわっとした理由で欅坂の曲をやってしまったら、この生き様はどうなるのでしょう。
彼女たちの覚悟はどうなるのでしょう。
あの苦しみは何だったのでしょう。
櫻坂において、一番ふわっとさせてはいけないのが「欅坂」の扱いなんです。
ここがぐらついたら、櫻坂のコンセプトは崩壊に近い状態になってしまいます。
「欅坂」で培ったものを活かして、いかに新しいものを創っていくのかが櫻坂の根本的コンセプトであり、運営としてはその挑戦を応援してほしいんじゃないのかと思うわけです。
そういう意味で、櫻坂のコンセプトがあまりファンに理解されていないのではないかと不安になりました。もっとも、私が間違っているのかもしれませんが。
「欅坂」には必然性が必要である
しかしながら、未来永劫欅坂の曲をやらないのかと言えば、たぶんそんなことはありません。
なぜなら、「欅坂」への需要は常にあり、その供給を究極に絞っている分、その披露にはとんでもない価値があるからです。
ファンにとっては金一塊ぐらいの価値がある。
これを出せばファンが大喜びすることは運営だって分かっています。
こんなおいしいカードはそうそうありません。
だからこそ、カードを切るタイミングが極めて重要です。
「欅坂の曲をやる必然性」があるタイミングで切らないといけません。
カードを切るたびに価値は低下していくわけですから、価値が維持できるようにカードを切らないといけない。
それには「これには絶対に欅坂の曲が必要だ」というタイミングでなければならない。
どういうタイミングかは頭の中にはありますが、文字にしたくないので書きません。でも、みなさんも薄々分かっているのではないでしょうか。彼女にはきっと欅坂の曲がよく似合います。
それがいつ来るかは誰にも分かりませんけどね。
こういうときに使うのであれば、櫻坂のコンセプトを崩さずに、かつ欅坂の曲の価値も落とさずに披露できるでしょう。
おわりに
欅坂へのスタンスはきっとメンバーによって濃淡があるでしょう。
そういう意味で、キーマンはゆいぽんだと思っています。
ゆいぽんは欅坂の曲をやるつもりはきっとないでしょう。彼女はそういうのをよく分かっている人なんじゃないかなと感じています。
欅坂は偉大な過去ですが、目線はしっかりと前を向いていてほしいです。グループにもファンにも。
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