最近、2ndアルバム「Addiction」関連で、戸惑いやもやもやを感じている人もいるようです。
私は新曲が1曲しかないのは残念かなあとは思っていますが、運営のやりたいことや意図はよく分かるので、おおむねいいんじゃないかなと思っています。
とはいえ、心に波風がたつのも理解はできるところです。「常識を打ち破ろう」とすれば、「ええ?」みたいな反応が起こるのも当然と言えば当然です。
まず私が思うのは「ファンだから否定をしてはいけない」わけではないということです。
第一、私がそういうスタンスを最初からとっていません。楽曲やMVに関して「これは微妙」とか結構書くタイプです。批評的な楽しみ方も大切だと思っています。ただ、大切なのはそこに至るプロセスをちゃんとしておくことだと思います。
単なる好き嫌いで否定してしまうのはもったいないところです。加えて、それをストレートに表明すれば、反発も生まれやすくなるものです。
好き嫌いではなくて、信念やポリシーを持って、モノを見るというのが大事じゃないかなと思います。まったく好き嫌いから離れるというのも難しいですけど。
文句を言いたくなるのは、それだけ期待をしている、愛情があることの裏返しですから、そういう気持ちは否定しなくていいんじゃないかと思います。人間は期待をしてしまう生き物です(ドーパミン出るからね)。
一方で、その視点がグループのためになるかという部分も大事です。
「自分のためだけ」の視点なら、それはもしかしたら狭すぎるかもしれません。
グループにとっては好ましい、けど自分の好き嫌いでは嫌だというときには、距離をとったりする必要があるかもしれません。そのうち、私みたいに戻ることもあるでしょうし、別のものに関心が移っていったりするでしょう。
自分の「ざわつき」や「腹立たしいところ」の分析をしてみると、自分が櫻坂に対して大切に思っているところが分かったりすると思うんですよね。
私は櫻坂に「アイドルの常識を壊しながら前に前に進んで、みんなで等身大の感情を表現するグループであってほしい」し、それがほかにはない櫻坂の強みになると思っているので、Addictionでやっているような試みは肯定的に見ていますが、この辺は人によりけりだと思うので、自分の信念をぜひ見つけてみてほしいなと思います。
ネガティブな感情は自分を理解するチャンスでもあります。
4期生も入ってきたり、色々変化のある時期に差し掛かっているので、無理せず、マイペースに応援していけたらいいんじゃないかなと思うところです。
同時に今のように運営が攻めた姿勢を見せていることは決して悪いことじゃないと思います。ファンをアーティストが引っ張ることがとても大切だからです。むしろ、ファンに迎合し始めると、魅力が落ちていくと私は思っています。ファンが見つけられていない価値を「これがすごいんだぜ」と見せつけていってほしいです。