ファンの好みを無視する強さを持ってほしい

ファンの好みを無視する強さを持ってほしい ブログ

MV付きメイン3曲が出そろい、ほかのカップリング曲もフル解禁されている現在ですが、それによって曲に順位付けのようなものをする動きがみられるようになってきました。

もちろん、人それぞれ好みはあるし、自然と順位がつくことはあるでしょう。

ただ、だからといって、Aという曲がダメで、Bという曲が優れていると考えるのはあまりに安易です。

それは単なる好みだから。

まあ、ファンが好き勝手言うのも仕方ないところもあります(私は好きじゃないですが)。

しかしながら、プロデュース側はこの好みに付き合うかどうか、慎重に吟味する必要があります。

今回はそんなお話。

離れづらい強いファンをつかめ!

ファンと一口に言っても、その熱量やどこに付いたファンなのかはまったく異なります。

しかし、中でも大事にすべきファンは「コンセプトや理念に共鳴したファン」です。

こういうファンは非常に強いファンになります。同時にそのコンセプトが揺らいでいない限り、アウトプットされたものへのクオリティや評価で離れることが少ない層になります。

また、強いファンは当然購買意欲も高く、客単価が高くなります。

これにより中長期的に安定した売り上げを上げることが可能になるわけです。

逆に言えば、客単価が高く、購買意欲も旺盛な、離れづらいファンを得るには「コンセプトや理念」を明確に打ち出す必要があります。

そして、そのコンセプトや理念は消費者の潜在的な欲求にアプローチするものでなければいけません。

これを櫻坂のような大人数アイドルグループに当てはめると、いわゆる「箱推し」をしっかりつかむ必要があるということになります。

メンバーに付くファンももちろん大事ですが、単推し度が強いとそのメンバーが卒業すると離れてしまう可能性が高いです。

なので、そういうファンばかりになってしまうと長いスパンで考えたときには、経営的な意味では少し心配。

したがって、メンバーの魅力を引き出しながらも、グループもしっかり支持してもらえるようにする必要があるわけです。

このためには「櫻坂46はこれでいくんだ!」というコンセプトが必要なのです!

コンセプトはバンと!

そして、絶対にやらなくてはいけないのは、そういうコンセプトは必ず大きく打ち出すことです。

どんなにニッチだろうが、コンセプトは前面にかかげ続けなくてはいけません。

例えば、ディズニーランドは「夢の国」ですが、そのコンセプトを徹底的に前面に押し出しています。アトラクション+ディズニーなのではなく、ディズニーの世界を味わうツールとしてアトラクションがあるのです。何ならディズニーファンじゃない人は逆に来なくていいぐらいの打ち出し方ですよね。

でも、だからこそ熱心なファンがたくさんいて、いつもにぎわっているわけです。ほかの経営が厳しいテーマパークとの違いはここにあります。

万人に受けるものもあっていいですが、それは「おまけ」程度に考えておく必要があります。この「おまけ」に過度に投資するのは失敗のもとです。

アイドルグループで言えば、まずはシングルA面でそれを打ち出し続ける必要があります。ほかの部分でもそれを軸にすることで、そこに付く強いファンを獲得することができると言えます。

コンセプト外のファンに振り回されてはいけない

逆に言えば、目指すコンセプトから外れている部分にニーズを感じている人の意見は聞かないようにしなくてはいけません。

ディズニーに行って、ディズニー作品とは無関係に「富士急みたいな超高いジェットコースターがほしい」とか言う人がいても無視しないといけないわけです。だって、それをしたらコンセプトがぶれるからです。(富士急は逆に絶叫系をコンセプトにしてますね)

消費者の意見は大事だと一般的には言われますが、大事にすべき意見は「コンセプト」に合致するかどうかで選別する必要があります。

「冷やかし客」とか言ったりしますけど、そういう人の意見を無視することも実は大事なのです。

何が言いたいかというと

まあ、あの~何が言いたいかというと、「Nobody’s fault」が表題曲で正解だと思うということです(笑)

もちろん、なぜ恋も好きですよ。何なら夏鈴ちゃんかわいすぎて、めっちゃ見てますからね。Buddiesも、ふーちゃんと天ちゃんが肩組むところとか、みんなが思い思いのポーズするところが好きでガン見ですわ。

どの曲も好きだし、なぜ恋はめっちゃキャッチ―で中毒性あるわ~とは思います。MVの再生回数が多い理由もよく分かります。

でも、櫻坂46としての1作目なわけですから、その表題曲は櫻坂としての「コンセプト」を示す大きな役割を担っています。

だから、表題曲は「Nobody’s fault」であるべきだと思います。

コンセプトを打ち出し、そこがぶれなければ、確実にファンは増えるし、そのファンは「強いファン」になります。幸い、坂道シリーズは収益システムはしっかりしているので、すぐにキャッシュが必要という状態ではないはずです(たぶん)。だからこそ、中長期的な視野を持って、持続可能性のあるマネジメントをしていってほしいです。

おわりに

色々とファンの好みが飛び交いますが、運営にはその中で必要なものを取捨選択する強さを持って、これからも櫻坂46を輝かせてほしいです。

櫻坂46にはちゃんと魅力と持ち味があるのだから。


Twitterもやっているので、ぜひフォローしてください!