ノバフォ路線はDead end(行き止まり)なのか?

ノバフォ路線はDead end(行き止まり)なのか? 櫻坂46楽曲紹介

先日、3rdのるんちゃんセンター曲の「Dead end」が解禁されました。

個人的にはとても好きな曲です。Bメロの「商店街」「答えればいい」のところがめっちゃクセになります。

あとやっぱり、るんちゃんの歌声はいいですね。

また、この曲は2ndまでの表題曲の流れを継承した楽曲であり、今の彼女たちを表したような曲でもあるなと感じました。

裏通りを走ってきた

色んな解釈の仕方があると思いますが、私はこの曲はグループの現状を表しているという視点で解釈をしました。

「話したって無駄。見てるものが全く違う」

今の櫻坂はファンによって立ち位置がばらばらで、櫻坂に求めるものにもかなり違いがあるように感じます。

そういう人たちの声を聞いていても、正解は出てきません。みんな言うことが違うからです。

だから、こう言い放つのです。

「安い愛を押し付けないで」

そして、シャッターが閉まった寂れた商店街を走ります。

走っているのが大通りとかじゃなくて、寂れた商店街、ネオンが切れている裏通りなのがポイントかなあと思います。

要は王道じゃなくて、人気(ひとけ)のないところを走っているってことです。なんだか示唆的です。

そして、だからこそ、「行き止まり」に当たってしまうのです。

行き止まり

もう先にはすすめない。

どうする。

そうこうしているうちに、警察に職質され、なんて答えたらいいか分からずにいると、親に連絡されてしまいます。

この警察の職質は「なんで、こんなところにいるの?(何やってるの?)」でしょう。

これをグループ活動に置き換えれば、「改名して何やってるの?何がしたいの?」という疑問になるかもしれません。そして、それに明瞭な答えをグループは持ち合わせていない。

だから、親に連絡される=連れ戻される=奔走の終わりを迎えてしまうのです。

ところで、この行き止まりは「壁」ではなさそうです。(道の左右は壁のようですが)

「壁だったら壊せるけれど」と言っているので、壁ではないのでしょう。(最後は壁を叩いていますが 笑)

では行き止まりの正体とは何なのか。

「目の前は真っ暗だ」「世界にだって果てはあるんだ」と言う歌詞なので、何も見えない真っ暗闇なのではないでしょうか。

怖くてもう先に進めないような。

もう道はない。

グループの方向性は袋小路に陥っているのかもしれません。なにせ「現在地を無くしている」のですから。

さあどうする?

絶望の未来形

もはや絶望的な状態です。

ここで歌の主人公は考えます。

「過去と未来繋ぐ今をどう生きるか?」

グループ的な解釈をすれば、過去とは欅坂でしょう。そして、未来は文字通り櫻坂としての未来。

そこを繋ぐ今をどう過ごすか。

「眩しい日々を巻き戻してやり直すか」

眩しい日々、これも過去のことなので、グループの事として解釈するなら欅坂時代でしょう。欅坂時代に戻ってしまいたい?

いや、「絶望の先の未来」を求める?

この曲では結論は出ていません。

それでも生きる強さを信じろ!

ここからが櫻坂路線です。仮にノバフォ路線とでも名付けておきますが、櫻坂は絶望的な状況でも希望を歌ってきました。これは欅坂とは違います。

「この先どうなる?」

「退場する出口を探せ」

「ここに居たってしょうがないさ」

ここから、歌の主人公は諦めるという選択肢を持っていないことが伺えます。

どこか別のところに行けるような出口はないのかと探したり、これからのことをむしろ楽しみにしているような感じすら覚えます。

この、絶望の中で希望を歌うというのが、少なくとも2ndまでの表題が志向してきた方向性であり、それをDead endはしっかり受け継いでいます。

「それでも、生きてやる」という強さが櫻坂にはある。

ノバフォでは「人のせいにも自分のせいにもするな」「洗っても洗っても落ちない泥もある。それでも生きる強さを信じろ」と私たちにも自分たちにも言い聞かせました。

BANでは「どんな状況に追い込まれても、僕は絶対にBANされない」と高らかに宣言しました。

この強さはこの曲にもある。

どれだけ絶望的な状況に追い込まれても、必ず抜け出してやるという気概を感じます。

これが櫻坂の信念なんだと言うがごとく。

私はこの強さは櫻坂の武器だと思っています。

ノバフォ路線は行き止まりなのか?

表題である「流れ弾」はノバフォ路線とは違うものです。あの曲に信念的な強さはあまりありません。ただし、希望を歌おうという部分では今までの流れに沿った楽曲ではあります。

この曲が表題にならなかったことを考えると、路線を模索していることは間違いないと思います。

それでも私はノバフォ路線を進んで欲しいと思っています。

絶望の中で希望を歌う強さを櫻坂には表現して欲しい。1度ある意味で絶望を経験した彼女たちだからこそ、それを表現する説得力があるはずなんです。

絶望を絶望として受け入れてきた欅坂から進化した姿を見せられると私は信じています。

ノバフォ路線は行き止まってはいない。

希望を探す限り、行き止まることはない。

と私は思います。

これも「安い愛」なのかもしれませんが(笑)

まあ解釈はともかくとして、この曲自体私はとても好きです。とにかくBメロが最高です。

理佐のカップリング曲はどんなものか予想があまりつかないので、楽しみですね〜。


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