4thは勝負を見てみたい

4thは勝負を見てみたい ブログ

この前のこち星で「そろそろお知らせができるかな~」みたいな匂わせをしていましたので、そろそろ4thシングルの具体的な情報が出てくるんだろうなと思います。

じゃあ、4thはどんなのがいいか。

今回は個人的な願望を書いていこうと思います。

4thは勝負を仕掛けるタイミングでは

欅坂のとき、1st「サイマジョ」、2nd「せかあい」、3rd「セゾン」で実質的な1年目を終えて、満を持して2年目の1発目に出したのが「不協和音」でした。

これで欅坂のブランディングイメージがほぼ固まります。1年目の3作で色々試した結果、サイマジョ路線が最も適性があると判断したのでしょう。

ちなみに乃木坂も4thで「制服のマネキン」を出して、それまでの路線からシリアスな曲に舵を切っています。もっとも、この路線は生駒ちゃんのパーソナリティに合わせたもので、そんなに長続きしませんでしたが。

日向坂も「キュン」「ドレミソラシド」「こんなに好きになっちゃっていいの?」の中で一番はねた「ドレミソラシド」路線を引き継いで、「ソンナコトナイヨ」「アザトカワイイ」と続けました。

こう考えると、4thはそれまでのうち成功したものを発展させるか、これまでにないものを持ってくる傾向にあるのではないかと思います。

櫻坂の場合、1st~3rdまで大ハネした曲があるわけではありません。MVの見られ具合(1日の伸び数)としては、「なぜ恋」が相変わらずトップで、表題曲では「BAN」がトップです(BANは初速が弱かったのですが、その後伸びて落ちていません)。どちらも加藤ヒデジン監督なので、櫻坂のファン層はヒデジン監督の映像が好みなのかもしれませんね。

とはいえ、なぜ恋以外はそんなに大差がついているわけでもなく、代表曲が不在という状態は変わっていません。

とすると、4thは今までにないものを持ってくる可能性もあるのではないかと思います。あるいは、最大の成功曲と言える「なぜ恋」を発展させたものにする可能性もあります。

いずれにせよ、卒業ラッシュで経験の多い1期生がいつまでいてくれるか不透明な状況に突入しているので、できるだけ早く櫻坂のカラーを確立しないといけない状態になってきています。あまり時間がありません。理佐が最後ということも考えると、大勝負してもいいタイミングなのではないでしょうか。

どう勝負する?

前の記事でも書きましたが、ファンをガっと獲得するならば、勝負しなければいけないと思います。

もっとかみ砕いた言い方をすると、ストーリーが必要だということです。そして、それが受け手に共感を呼ぶようなものでないといけません。

BANのときが顕著で、「高難易度ダンス」というのを推していた時期がありますが、私はこれはあんまり良くないんじゃないかと思っていました。多くの人が本格的なダンスをしたことがないので、高難易度と言われてもピンと来ないからです。「大変そうだな~」ぐらいで。

そうではなくて、櫻坂に触れることでどういう感情を抱いてほしいのかを設計する必要があります。

欅坂のときは「苦しみから救ってくれる」というブランディングをしていました。孤独や社会からの抑圧という多くの人が少なくとも一定期間は持つ感情を彼女たちが代弁し、社会にぶつけてくれることで、受け手がカタルシスを得る。

ただ、これは平手友梨奈という人物のパーソナリティに依存していた部分が大きいです。彼女自身がそういう思いをおそらく抱えていたからこそ、その代弁にリアリティがあったわけです。かつ、それをアイドルでやるという勝負をしたことが、欅坂が一気にファンを獲得できた理由だったように思います。

ですが、属人性が強すぎて、彼女がいなくなった後、同等のクオリティのものを創り続ける自信が運営側に無くなってしまい、改名でリブランディングすることを選択したのでしょう。

櫻坂になってからはこのリブランディングがあまり上手くいっていません。まあ、色々試している時期なので仕方ないですが。パフォーマンスに強みがあるということは明らかであり、その力は欅坂時代と同程度に向上しているものの、これは受け手の共感やニーズにつながるものではないので、イメージはボヤ~ッとしたままここまで来ています。

結果としてファンの中に「欅坂時代への郷愁」を語る声は多く、それもあってか欅坂ファンに気を遣いながら、新しいことをやるという中途半端な状態になっています。

要所要所では爪痕を残していると思いますが、グループ自体のイメージが確立していない印象なのです。

しかし、これから1期生が減って、今以上に2期生が中心になる、今後一切欅の経験がない3期生が入るのかもしれない。そういう状態でいつまでも欅坂ファンと櫻坂ファンの宙ぶらりんを続けるわけにはいかないでしょう。

私も含めた欅坂時代からのファンが「なんだこりゃ」というぐらいの大きな転換が必要かもしれません。

では、どうしたらいいのか。今までの活動からヒントを探ってみましょう。

今までの活動から

このグループの大きな特徴はメンバーの年齢層が高めなことです。未成年メンバーが今年度終了の時点で幸阪ちゃんと天ちゃんの2人だけになります。ただ天ちゃんはもう色々大人びているので、ほぼ全員大人です(笑)

したがって、大人な楽曲をやりやすいです。これは乃木坂や日向坂とは違う路線になります。表現として大人という意味では「ブルームーンキス」「ジャマイカビール」が代表的です。欅坂時代の「Nobody」とかも同様の路線です。なんか郷さんと坂道選抜で昨年踊ったことがありましたが、櫻坂のメンバーは振りが大人っぽいなと思ったんですよね。だから、彼女たちの個性には合うのかななんて思ったり。

みいちゃんがインタビューで流れ弾のMVを撮影していて「女性の秘めたる美しさ」を表現しているんだと感じたと話していましたが、これも似たような話です。

妖艶な感じっていうんですかね。これは一つの武器だなと感じます。

それから、マイノリティに対してという意味では「偶然の答え」のMVがあります。私は自分の経験上、ストレートに同性愛だとは思っていないのですが、メンバーが言っていた「色々な愛のかたち」を示すものになっていて、響く人には強烈に響くMVになっていると思います。SONGS OF TOKYOでも語っている方がいましたよね。こういうのは夏鈴ちゃんがよく言う「人の心に寄り添えるように」というのと通じるので、こういう感覚を歌詞に入れるなどして、突き詰めるのも面白いと思います。

あとは、やはり一番はねた「なぜ恋」。前に「なぜ恋」がはねたのはギャップが理由ではないかと書いたのですが、「欅坂とは違う!」というものを明快に打ち出したことが期待を集めたのかもしれないなと最近は思っています。

要は「欅と勝負をしてくれるのではないか」という気持ちを受け手(ファンからそこまでではない人まで)が持ったのではないかということです。明らかに欅坂時代にはやらなかった曲ですし、そのセンターを「欅的」である夏鈴ちゃんにやらせたのも大きかったです。これを例えば保乃ちゃん、れなぁがやったら、受ける印象はだいぶ違うでしょう(ある意味で予定調和)。

勝負の方向性

というわけで、私的には4th表題曲はこんな感じがいいというものが以下です。

①女性的で大人っぽい振り付けや衣装。

②歌詞は社会的なマイノリティ(非権力側)に向け、自分たちの葛藤をベースに、その人たちが潜在的に抱えている悩みをリアリティを持って解消してあげられるようなもの。勇気や希望が持てるもの。生きてみようと思えるもの。「頑張れ」ではなくて、「私たちも大変だけど一緒に頑張ろうよ」的なもの。

③曲はアップテンポなもの(BPM150以上)。かつサビがキャッチーなもの。洋楽要素も含める。

④センターはそのメンバーの変化を楽曲によって表せるメンバー。今までの活動、または3rd以降で変化の大きいメンバー。私の中で頭に浮かぶのは藤吉夏鈴・小池美波。

もちろん全然違っても、応援はしますけどね(笑)特にセンターとかは頭に浮かんでいるだけで、ほかのメンバーも全然あり得ると思います。

逆に私がブーブー言うくらいの変化があってもいいのかもしれません。私達じゃなくて、未来のファンに向けての楽曲にしてほしいです。

勝負を見てみたい

櫻坂は今、戦わないといけないタイミングだと強く思います。

それは過去、そしてファン、自分達。

今を逃すと、ズルズルいってしまうのではないかという不安が私にはあります。

勝負をしたら、失敗をするかもしれません。

でも、失敗しても前に転べば問題ないのです。少なくとも私は前に向かって失敗する分には、絶対に応援をやめません。前に向かおうとする限り、ファンは増えるはずです。

これからのことも考えると、ここで櫻坂の大勝負が見てみたい!

というのが今の私の気持ちです。


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