今年に入ってからというもの、欅坂46はもちろん、欅坂のファンにとってもいいニュースがあまりありません。
むしろ、試練や逆風のほうが多いです。
いろいろ考えたり、思うところはありますけど、「割れてしまったガラスのビンはもとには戻らない」のですよ。
過去を振り返らず、「語るなら未来を…」ってわけで、今こそ聞きたい欅坂の曲を。
二人セゾンを聞け!
二人セゾンって、いろんな解釈ができる曲で、噛めば噛むほど味がするスルメのような曲なんですよね。
サイマジョ、不協和音、ガラスを割れ、黒い羊みたいな強いメッセージを込めた曲もいいですが、二人セゾンのような聞く人によって印象や解釈が異なる懐の深い曲があるのも欅坂の強みです。
私自身、聞くときによって感じる印象が違ったりするのですが、今は季節の印象が強いです。
春夏の明るい、前向きな時期。秋冬の寂しい、切ない時期。
今の欅坂はきっと冬です。
寒いし、多くの植物は芽を出さない。
木には葉っぱもなく、枝だけ。
多くの人が目もくれずに素通りしていく。
もしかしたら、もう枯れちゃってるんじゃないの?
そんな声も聞こえてくる。
でも、彼女たちはこう歌ってきたんですよ。
花のない桜を見上げて
欅坂46「二人セゾン」(作詞:秋元康)より
満開の日を想ったことはあったか?
想像しなきゃ夢は見られない
心の窓
今見えていること。聞こえてくること。
それだけがすべてではない。
むしろ、見えていないことのほうにこそ、真実がある。
桜は冬の時期に栄養を蓄えて、春になれば芽吹く。
だから、満開の日を想像してみてよ。夢ってそういうことでしょ?
あなたの心の窓からの見方1つで、私たちは違って見えるのだから。
こんな風に歌っているのではないかと、今の私には思えるのです。
人に期待をすれば、その落差に人は傷つきます。
人に期待なんてしないほうがいい。
でも、何かを期待してしまう。
そこが人間の弱さでもあり、豊かさの源でもあります。
未来に期待しなきゃ、夢は見られない。
不意に訪れる悲しさや辛さというのは避けたいものですが、それがまったくない人生というのも味気ないですよね。
たまには、傷ついて、泣いて、怒って。
そんな日があってもいい。
その先には、未来がある。その未来は過去・現在がなければ、存在しえないものだ。
二人セゾンという楽曲は、人生を歌った名曲だと思います。
おわりに
欅坂46はいつも変化し続けています。
良かったことはカレンダーに記録して、また新しい欅坂を見るのです。
過去は美化されていってしまいます。あの頃は良かったと多くの人が言います。でも、実際は「東京タワーはどこから見える?」のように、全然違うことだってある。
私たちは今を生きています。
今を大事にしていきましょう。
欅坂も、あなたも、きっと大丈夫。
春になれば、花は咲きます。
その花はどんな色でしょうか?
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