櫻坂は世界を目指してる?

櫻坂は世界を目指してる? ブログ

昨日「BAN」が発売されて、初日売り上げはほぼ横ばい(微減)でした。海外ファンがミーグリを買わなくなったことを考えると、実質的には横ばいかやや増加ぐらいの線かもしれませんが、海外ファンの数が分からないので何とも言えません。

前にも書きましたが、しばらく数字上は芳しくないものが続くと思います。

これを受けてネガティブなコメントがまとめサイトなどでは目立っていますが、特に矢面になっているのは「楽曲」・「櫻エイトシステム」です。

このネガティブさについては筆を改めて書くとして、今回は「楽曲」をなぜこういう方向性にしているのか、「櫻エイト」をなぜつくったかを考えたいと思います。

※これは私の妄想であり、願望も入っています。なので、大外れするかもしれません(笑)

櫻坂の目指すもの=幅広い表現力

櫻坂になってからしきりにメンバーが言っているのは、「色々な楽曲にチャレンジしたい」ということです。

今回も「BAN」「偶然の答え」「思ったよりも寂しくない」「君と僕と洗濯物」「Microscope」「それが愛なのね」は六者六様、すべてタイプの違う曲でした。

これはユニットやソロを除くと、似たようなテーマ、似たような曲が多かった欅坂時代とは大きく変化しています。

そしてこの「自由さ」が改名の大きな目的だったのだろうと思われます。

ドキュメンタリー映画やインタビューでほのめかされているように、欅坂時代は「こうあるべきだ」というイメージがファンだけでなく、メンバー自身にも足かせのようにまとわりついていて、特に1期生には息苦しさもあったでしょう。

ゆっかーがはっきり言っているように、改名することで2期生を守ってあげたかったというのは、こういう足かせやイメージから解放されて自由に活動していってほしいという思いが反映されているんだろうと思います。

このブログで何度も何度も書いていますが、私は色んな曲をやればいいと思っています。欅坂っぽい曲も、かわいらしい曲も。

しかしながら、ブランディング的なことを考えると曲が雑多でグループのイメージが定まらないことは必ずしも得策ではないように思います。

これを運営はどう考えているのでしょうか?

世界を目指すという発信の意味

櫻坂になってから「世界の方に見てほしい」といったことをメンバーが発信することが増えました。

これは運営がそんなようなことをビジョンの一つとして、メンバーに伝えたのかな?と思っています。

乃木坂は中国でのライブをやっていますが、もっと広いことを考えている気もします。

要は「アーティスティックなパフォーマンスグループを目指す」ということなのではないかということです。

欅坂時代から、このグループには「アーティスティックな香り」がします。

これを活かして、「どんな曲調でも高いクオリティと芸術性で表現できるグループになる」というビジョンを運営は持っているのではないかと私は思っているのです。

だからこそ、様々な楽曲をやらせて、グループをレベルアップさせていくつもりなのではないでしょうか。

MVが欅坂時代より減って、各シングル3曲になっているのも、1曲にあてられる予算を増やして、よりレベルの高いMVを作ろうとしているのかなという気がします。MVも欅坂時代に引き続いて、楽曲のメッセージを伝えるものを意図し続けているように思います。

当然、世界的に認められるようなパフォーマンスをするというのは、とてもとても高い壁です。もっともっと、クオリティを上げないといけないでしょう。しかしながら、最近シティポップが海外でウケるなど、日本の音楽がコアなファンに人気になったりしているので、JPOPでも一定の人気が得られる可能性はあると思っています。国際的にこれだけ大所帯のガールズグループは少ないので、競争相手は少ないです。

これは賭けでもありますし、いばらの道ですが、そこを目指すことで、ほかの坂道シリーズのグループとはまったく違うところへ行ける可能性を秘めているように私は感じています。

幸い、櫻坂にはアメリカで活躍してきたTAKAHIRO先生がついているので、レベルを上げていくことは不可能ではありません。

そういう意味で色を付けずに、様々な楽曲を行っていくことは間違っていないと個人的には思っています。最終的には何かに収れんしていくのかもしれませんが。

櫻エイトシステムの今後

何かと不評な感じがする櫻エイトシステムですが、今後も当面は続けるのではないかと思っています。

ただ、人数を8名のままにするかは分かりません。私はもう少し増やしてもいいと思っていますけど。

私が櫻エイトシステムに一定の評価をしているのは、クオリティとイメージをずっと維持できるからです。別に3列目のメンバーが劣っているわけではありませんが、同じメンバーがパフォーマンスの中心に居続けることで、そのシングル内のどの楽曲も同じレベルのクオリティ、イメージを維持し続けることができます。

もちろん、ファン目線からすると3列目になってしまうとなかなか露出できないというのがあるので、不満に思う気持ちもよく分かります。でも、グループを今後発展させることを考えると、メンバーありきのシステムを採るのは、あまり得策ではありません。

さっきも書いたように「高クオリティ・高表現力」を目指すのならば、こういうやり方は意外に理にかなっているように思うのです。

全員選抜にはたぶん戻らない

確かに全員選抜の良さというのはあって、私も欅坂時代の全員選抜は誰も排除しないということもあって好きでした。

ただ、それによって組織論としては少々難しい部分が出てくるのも事実です。

というのは、モチベーションが上がりづらくなってしまうからです。極端な話(そんなメンバーいませんが)、ローパフォーマーでも出れてしまうのが全員選抜です。

しかし、これはより高クオリティを目指すという意味では得策ではありません。

モチベーションを上げつつ、高いクオリティを目指すという意味で一定の競争が必要になるというのは組織マネジメントとして理解できるところではあります。

ただ、競争だけでない部分も必要です。ただ単に「グループ内で上位に入れればいい」では、全体のレベルが落ちだすと、全員のレベルが落ちてしまいます。

「高いクオリティと楽曲にあった表現を目指す」という絶対的な価値観を掲げ続け、その中で高いレベルでの競争が起こるようにする必要があるのです。

なので、ミーグリの人気順だけで表題を決めるということはしないのではないかと予想しています。今回はそうなっていますが、まだ1回だけなので偶然の可能性や別の意図が入っている可能性もあります。

個人的な願望を言えば、私はあくまで楽曲のクオリティや表現を高めるという価値観を前提に人選をすべきだと考えます。

今回ぺーちゃんが表題に入りましたが、これはミーグリでの人気もあると思いますが、櫻坂になって「変わろう」という意思が見えたからというのも大きいのではないかと思います。ダンスが苦手なぺーちゃんが踊りきっているところからも努力の跡がうかがえます。

みいちゃんが裏センターを2作連続で務めているのも、9th選抜落ちからの変化(高いレベルを目指そうという気持ち)を運営が評価しているからだと思っています。それはいのりちゃんもそうです。いのりちゃんは悔しいとはっきり言っていたのが印象的です。れなぁは新2期生の有望株で番組などでも注目されたというのがあったかもしれません。

だから、今回はそういう変化があったメンバーがミーグリでも評価されて(ぺーちゃんはもともと人気ですが)、運営からも評価されたのではないかと考えています。逆に言えば表題から外れたメンバーがダメだったというわけではありません。

要はそういう価値観(高いクオリティ、高い表現力を目指す)に合致するものを目指そうとするメンバーを評価するよというメッセージを運営としては出しているのかなと思っているのです。

同時に、チャンスを与えるという意味で各シングル数枠はローテーションさせるかもしれません。欅坂時代のフロントローテーションのようなかたちで。そこで見えるものも絶対にあるからです。

ジャケ写の非アイドル感

「Nobody’s fault」も「BAN」も、ジャケ写にアイドル感がありません。

欅坂時代は暗めでダーク感が漂うもので、それとは明らかに違いますが、かといって乃木坂や日向坂のような方向性とも全く違います。

2作とも宗教感、神話感があるジャケ写になっています。

特に「BAN」は旧約聖書がモチーフになっていると思われます。

この辺のことも櫻坂が世界を意識しているのではないかと私が考えた理由の一つです。

芸術性のあるジャケ写で、日本の音楽業界を見ていても異質な部類に入ります。

これを見ていると、よりアーティスティックなグループを目指すという意思を感じるのです。

より高みを!

大所帯のグループなので経営的な部分も当然必要で、アイドル的なこともやっていくと思います。

一方で、パフォーマンス面ではより高みを目指していってほしいし、それを狙っているのではないかと思っています。

その先に「世界」という市場があるのかもしれません。

だから、今回国際的に放送される「SONGS OF TOKYO」に出るのも、そういう意図があるように思います。レギュラーでは、坂道でも初出演です(特番はありますけど)。

逆にそうではない路線で何かいいものがあるのかというと、難しい気もします。欅路線には「欅坂」という高い壁があるので、これは目指さないでしょう。

こんなこと書いて、3rdで全然違う方向にいったら恥ずかしいですけどね(笑)

まあ、そんときはそんときですw


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